引越し下見・みんボラ会議

□本日の活動内容
(1)引越し下見
(2)みんボラ会議

□参加者
松岡、都さん、緒方さん

□詳細
(1)引越し下見 みんボラニーズ2018:97 (緒方記入)
みなし仮設から再建宅への引越し依頼の下見に、東区支え合いセンター同行にて行ってきました。
依頼者は、持病があり3月初旬から通院治療が始まる予定であり、治療費にも大きな金銭負担がかかることや、持病の治療への不安も大きく、精神的に業者へ見積もり何カ所かとって対応という事への負担もある方でした。また、今までに引越し経験が無く、どこから片づけていいのかが分からず、不安感が大きく見られた為、病気の治療も考慮すると、新しい再建宅でまず落ち着いて生活できる必要最低限の荷物のみ引越しを行い、治療が落ち着いた段階でみなし仮設の荷物整理を行うことを提案。依頼者も不安感が少し減少された様子であり、当日の引越作業は、必要な大きな家財(テレビ・冷蔵庫・タンス等)のみの引越し依頼となりました。
金額設定と日程調整は、会議で決定次第ご連絡し対応していく予定です。
今回の震災で、今まで持ち家だった方が多く、引越作業が初めてという方が多くいらっしゃいます。毎回、皆さんどこから片づけて良いのか?引越しをしたことが無いので、手順が分からない方等の相談もあります。少しでも引越作業がスムーズに行えるように、助言やサポートをしていきたいと思います。

(2)みんボラ会議 (緒方記入)
今月に入り、みんボラや各支援団体に依頼がある、作業ニーズが増えてきております。作業が行なえる支援団体も数少なくなってきており、ニーズ把握をしっかりと行い、日程調整や対応方法を決定しています。
また、現在復興ボランティアセンターと同行しながら、再建引越しニーズに対応しております。ニーズも少し増えてきており、その都度依頼者の現状の確認と、協力して頂ける方がいないかの把握などをしております。みんボラ会議では、復興ボランティアセンターが、今後どのような体制でみんボラと協力しながら対応することなどを、検討しています。
「復興ボランティアセンター」をより多くの住民に知って頂けるよう、チラシ作成をしておりチラシに関して、各支援団体からも助言やアドバイスをしています。次回の会議には、チラシの再案と「復興ボランティアセンター」がどのような体制で行っていくかの提示があるとの事でした。昨年の12月から、何度も協議や助言していますが、来年度からスムーズに活動が出来るように協力していきたいと思います。

■総括(松岡記入)
「復興ボランティアセンター」は、益城町社会福祉協議会が事務局を担う、復興期だからこそのボランティアプラットフォームです。災害公営住宅の建設などに伴って、仮設住宅からの転居が加速します。一方、熊本地震後に九州北部豪雨や大阪北部地震、西日本豪雨災害などによって全国の支援団体は分散され、地域の自助共助が復活するまでの間に熊本に残って活動している団体が疲弊ぎみにあります。
全国からの関心、つまり寄付金やボランティア参加者が減少の一途をたどる中にあって、熊本で活動している支援団体が地域に市民活動の経験とノウハウ、または記録をいかに継承していくかが課題でもあります。
そのような背景のもと、益城町は行政と社協及び民間団体によって「復興ボランティアセンター」構想が水面下で進められ、益城社協が事務局となり広く地域の住民参加を募り、その活動のコーディネートを「みんボラ」が主体となって実施していきます。最終的には「みんボラ」で記録してきた災害支援の記録などを含むノウハウの全てを地域に落とし込むのが目的です。
これまで民間でやってきたことを行政や社協に落とし込む作業は並大抵のことではありません。使う書類も情報共有の仕組みも全く違います。しかしその目的と存在意義は同じ…。
復興ボラセンを前進させるには行政と社協の本気の姿勢が必要不可欠ですが、これまでの業務と重なり、専属で専念できる職員がなかなかいない中、民間としてどのように引き継いでいくか、課題です。
毎回、会議で進捗が確認されますが、そのたびに前回の議事録などが考慮されていなかったりして、我々もヤキモキしていますが、これは地域がやらなければいけないこと。民間が主導すれば迅速にスムーズに進むかもしれませんが、民間はもう何年も活動できません。復興庁が設置された東北と違い、熊本には復興支援に落ちるお金がもう尽きようとしています。そのような状況の中、行政や社協と手を取り合い、主導は地域がしていくことを念頭に、じっくりと進めていきたいと思います。