新聞社取材・益城町仮設団地自治会支援活動

□本日の活動内容
(1)新聞社取材
(2)益城町仮設団地自治会支援活動

□参加者
松岡、緒方さん、都さん、柴田さん

□詳細
(1)西日本新聞社取材
本日はこれまでにも数回お話したことのある記者さんから、震災から2年が経過するこの時期に、これまでの支援者としての課題や、今後の課題などを話してくださいとのことで、たくさんお話しました。
要点は、
1.この一年が被災から最も難しい時期となることが予想される。
2.その理由として、助成金が取れなかったことによる活動限界を迎える支援団体があることと、仮設の原則的な期間を迎え、様々な状況を抱える住民が混在していること。ボランティアや支援団体、寄付や助成金が減少し、確実に残っているニーズに対しての対応側の体制再構築が必要不可欠であること。
3.これまで個別に住民ニーズに対応し、支援者としての動きと住民ニーズが行政に把握されていなかったこと。今後はバラバラのビー玉のような支援団体を全部溶かし、一枚の大きな虫メガネにすることで、様々な角度から集まった光を一点集中させて照射したり、反面、受けた光を拡散するような働きを支援者が意識付けなくてはならないこと。
4.個人的にはコンサルタントとして、支援団体や会社を経営している。熊本という大きな古時計に、行政、社協、住民、個人活動家、支援団体など、様々な形をした歯車が空回りしている。コンサルタントとしてはそれらを一つずつ噛み合わせ、熊本という大きな仕掛けを動かしていくきっかけとなる小さなギアでありたいこと。
などを、「バアー!」っとお話しました。

(2)木山上辻仮設団地自治会支援「友救サロン」
新年度から輪番で巡回することになった「友救サロン」。これは仮称で、まだ正式名称ではありません。3名のスタッフが、週に5日、4つの仮設を輪番で常駐します。
我々のような自治会支援団体は、役場からの委託で業務にあたります。業務といっても、もとはボランティア活動ばかりしていた支援団体ばかりなので、職務であるという認識を持ちながら、住民利益を第一に考えています。
我々のような自治会支援団体は、役場からの委託仕様書に「地域支え合いセンターの業務を補完すること」とう命題に挑んでいます。各受託団体によっては少しずつ違いますが、友救の会においては、小規模仮設の自治会支援事業には地域支え合いセンターとして常駐することができていない「ライフサポートチーム」の業務を補完すること、その方法として、少なくとも我々が週に2回ほどは数時間以上、仮設に常駐し、それを定期化、周期化することで、住民の方からの様々な相談に対応していこうと思っています。
常駐できない「ライフサポートチーム」が悪いということではなく、限られたスタッフの数で16もの小規模仮設を巡回するのは並大抵の苦労では賄えない、その間を補おうということです。
巡回スタッフに入る緒方さんは介護施設での経験が豊富で、ケアマネなどの専門スキルもあるため、新年度から減少が見込まれる行政委託の健康体操などの補填ができると思います。
本日は役員の会計担当者の方から、平成29年度の会計帳簿の記帳とチェックを頼まれました。緒方さんも信任が厚く、役員の方も大変喜ばれていました。

活動中総移動距離44,500㎞