益城町仮設団地自治会支援(安永東)・火の国会議

□本日の活動内容
(1)益城町仮設団地自治会支援(安永東)
(2)火の国会議

□参加者
松岡、都さん、緒方さん、「よか隊ネット」より、土黒さん、高井さん、三池さん、ボランティア参加の田中さん、伊藤さん

□詳細
(1)益城町仮設団地自治会支援(安永東)「みんなの朝メシ&味噌作り」(緒方記入)
本日は、9名の方が参加されました。
本日は「みんなの味噌作り」もあり、いつもおかずの提供がありますが、普段より気合が入っていたのか、多くのおかず提供がありました。皆さんもびっくりされており、いっぱい食べて味噌作りに励むぞという気合がビシビシと感じられました。
また、ご飯を食べながら味噌作りの話も多く聞かれ、以前作っていた時の事を思い出しておられました。皆さんの朝ごはんが済むと、私たちスタッフにご飯を用意して頂き、その間片付けなど住民の協力性が高まっていました。外のガスボンベで大豆の煮具合を朝3時から行っている男性スタッフにも、住民の方が気を使って色々とお茶を出したりして頂きました。
朝ごはんの後は、住民の一人の女性の方が「お抹茶」を立てて頂き、甘いお菓子にお抹茶を頂きました。なかなか普段からお抹茶を頂く事が無いので、飲み方なども指導して頂きながら美味しく頂きました。
お抹茶休憩した後は、いよいよ「味噌作り」です。夜中の3時から6時間煮込んだ大豆は少しムラがありますが、軟らかく煮込めました。煮込んだ後の大豆を2台のつぶし機であっという間に潰しました。潰した大豆を人肌ほどに冷ますまでもみ込、片方では麦麹と塩を合わせています。人肌に冷めた大豆に、麦麹をみんなで混ぜ込みました。住民の一人が味噌作りに詳しく、状況判断をしてもらいながら、混ぜ込んだ物を味噌球にしていきます。味噌球を樽に投げ入れ空気を抜きながらすべて入れていきます。しっかり押し込んだら、表面に塩を振りビニールとうち蓋をし、重しを入れ完成です!!
皆さん、味噌球を投げ入れるのを楽しくされておられ、あっという間に味噌樽が完成しました。味噌作りの道具を住民の方が手分けして洗って頂き、味噌作り後の休憩としてコーヒーを入れて頂きました。味噌作り後は少しゆっくりとした時間で片付け作業を行ないました。
皆さん「味噌作り」後はいい表情をされており、出来上がるのが楽しみですねとひと段落しました。

https://www.facebook.com/100010818514009/videos/pcb.1935133936789501/744525669251377/?type=3&theater&ifg=1

 

 

(2)火の国会議(松岡記入)
「みんなの味噌作り」を実施する二週間が始まりました。「みんなの味噌作り」の日は2時に起きて、3時に仮設に行き、前日に水に浸していた大豆を煮込む作業を行います。その役目は僕と「よか隊ネット熊本」の土黒さん(笑)土黒さんは僕が一人でできると言っているのにどうしても二人でやると聞かなくて、何とかして少しでも仮眠を多く取らせてあげたいなと思ったのでした。
3時に仮設に行き、集会所に準備してある大豆の水を抜いてガス機器をセットし、煮ていきます。灰汁をとりながら煮ていきますが、灰汁の花が咲く方の鍋と、そうではない鍋の違いを自分たちなりに研究し、火加減や水の量、鍋の大きさが影響するのではないかとか言いながら眠気と闘っていました。
仮設にお住いの方で、「みんなの味噌作り」の事をご存知ない方からすると、完全に不審者だったと思います。
「みんなの朝メシ」を一緒に活動する女性陣は、朝メシの時は6時半くらいから集まるのに、5時半くらいに来ました。男二人で火の番をしているのが心配だったのでしょうか、共に活動してきた仲間との絆に涙が出そうになるのをこらえ、寒い朝は目の乾燥を防ぐために涙が出やすいんだと自分に言い聞かせるのでした。
僕は「みんなの朝メシ」の時にも、住民さんが集まってくる7時半過ぎに会社の現場の方に行かないといけないので、あまり「みんなの朝メシ」スタッフだと認識されていない様子です。決して通りすがりの作業員ではありませんし、不審者でもありません。
大豆を煮ながら、「みんなの朝メシ」が住民さんから好評を得て参加者が多い理由を考えました。実施主体である僕が考えるのも今更ですが、想定していた以上に参加者が多く、回を重ねるごとに増加傾向にあるので、減少傾向になりがちな他のサロン活動との違いを考えたのです。
最終的に「はっ」としたことがあります。
僕たちは仮設団地にお住いの住民さんのコミュニティ形成のために活動しています。
住民のコミュニティとは日常の中にあるものです。しかし僕たち支援者は住民さんにイベント型サロンという非日常の中で日常を取り戻してもらおうとしていました。
ところが、朝ごはんは日常の中にあるものです。仮設団地に転居し環境が変わったことで日常が失われていたとしたら、みんなで食べるという非日常にあって朝ごはんという日常を共有することができる「みんなの朝メシ」は、最も効果的に住民コミュニティを形成し直すツールの一つだと思いました。
という話を、この日の火の国会議でしました(今までの文は前振りです(笑))。
会議が終わり、打ち上げに行って、帰るのが23時…。ここから二週間の火水木は睡眠時間の確保が命題です。