益城町仮設団地自治会支援(赤井)

□本日の活動内容
(1)益城町仮設団地自治会支援(赤井)

□参加者
松岡、都さん、山梨県甲府高校より10名ボランティア参加

□詳細
(1)赤井仮設団地、屋根取り替え
本日は山梨県から甲府高校の生徒さんを10名お迎えして、赤井仮設の棟と棟の間に屋根を作る作業を行いました。
引率の先生もお一人付いていましたが、基本的には生徒さんの体験を優先し、ぼくと生徒さんで製作しました。
現場は、以前に僕が作ったところです。前回作った屋根が台風で一部損壊したため、より頑丈な屋根に作り替える作業を行います。
まず、現場に行って、損壊個所と旧屋根の撤去と分別を行い、その間に新屋根の材料を調達にホームセンターに買い出しに行きました。
現場に戻り、寸法とイメージ図を全体で共有してから作業を開始しました。
まず屋根に勾配を付けるために足場材で棟の屋根に固定しました。次に、その足場材に渡しかけるように垂木を均等感覚で配っていき、垂木止めクランプで固定しました。
屋根の勾配に合わせて継ぎ目がないように眺めのトタン板を用いました。チョークを入れた墨壺で印をつけたところに、トタン屋根用の釘で打ち付けました。
墨壺の使い方や種類、製作中の注意点などを説明しながら、なるべく学生でできる範囲はやってもらいました。
帰りのバスに乗り込む時間もあったのですが、何とかキリのいいところまで終わらせることができ、学生たちも満足した顔色で帰っていきました。

■総括「創意工夫」
学生たちには僕の頭の中でできているイメージ図を元に、口で説明してから作業を実施しましたが、やっているうちに、「あっ、そういうことだったのか」という声が学生からでます。
なぜ、このようにする必要があるのか、学生が考えることができて、初めて「経験」と言えるかと思います。
言われた通りにやるだけなら、誰でもできるし、きっと忘れる。学生たちは僕が教えた方法でやってみて、工夫し、役割分担をし、最後は自分たちだけで作っていました。
僕は仕事でときどき用いるのですが、作業の手順をわざと誤った方が、覚えが早いときがあります。僕自身、必要なものを覚えるときは「こっちとあっち、こっちじゃない方」と覚えます。
チョークで墨を打った場所に釘を打ち、次に墨を打たずに釘を打ちます。そうすると、垂木の場所をそれて釘が入ってしまう。そのように、なぜ、この工程が必要なのか、肌で感じてもらうのが僕流のワークです。
理解したら失敗しない、失敗しなければ工夫の余裕が出る。工夫すれば更なる進化もする。と思っています。