引越しニーズ対応(被災家屋~みなし仮設)・「みんボラ」ニーズ情報記録

□本日の活動内容
(1)引越しニーズ対応(被災家屋~みなし仮設)
(2)「みんボラ」ニーズ情報記録

□参加者
松岡、竹田、都さん、オガタさん

□詳細
(1)「みんボラ」ニーズ55 みなし仮設への引越し
本日は「みんボラ」での被災家屋からのみなし仮設への引越しニーズ対応です。
時期的なものから、生活再建のための引越しと混同を避けるために、被災家屋からの引越しなのか、仮設住宅からの生活再建のための引越しなのかを明記することとします。
被災家屋からの引越しに関しては、従来通りボランティアでの無償対応が妥当だと考えますが、仮設住宅からの再建に向けた引越しについては県の制度で「引越し助成」と「初期費用助成」があります。
「引越し助成」については、制度上の仮設住宅から「引っ越したという事実」に対して一律10万円が支給されます。
「初期費用助成」については、民間賃貸住宅などを自費で借りる形で生活再建する場合に、その初期費用のうち20万円を助成する制度です。
本日対応した案件は、写真の通り、大型のタンスや冷蔵庫、洗濯機、テレビ、マッサージチェアなどが10点以上ありました。「九州キリスト災害支援センター」との「みんボラ」対応。僕は一足先に9時に現場入りし、実際の運ぶものの調査と確認、一人で運べるものの運搬をしてから「九キ災」と朋さんを待ちました。
依頼者のご自宅は同じ敷地内にお婆さんの家があって、そちらで使えそうなものは運び入れます。大きな食器棚はお婆さんの家のテラスに仮置きし、倉庫が建設されてから運ぶようです。
みなし仮設に運び入れる分は、あらかじめ付箋に「み」と書いて貼っておくように依頼してあったので、何をどこに運ぶかが分かりやすかったです。
「九キ災」の1トントラックと軽トラに載せ、残りはハイエースに載せて引越し先に移動しました。
引越し先のアパートは玄関の間口が狭いので、駐車場側の窓を外して大型の家具類を搬入しました。
依頼主が冷蔵庫の高さを測り忘れていて、想定していた場所に収まらないというアクシデントがありましたが、何とか作業自体は昼までに終えました。
作業中、解体業者が連絡もなしに現れて、現場の下見と称して庭の土間コンを撤去するには別料金になると話していました。他社だと20万円くらいかかるが、自分のところだと7万円でやると…。
僕は依頼主に解体業を営んでいるとも言っていないので、心の中でため息をつきながら思っていました。
「UQテックならついでにやるからお金取らないけど…」と。
業者は関西の言葉でした。おそらく阪神淡路大震災の当時、多くの人に助けられたはず…。同じ関西人として、恥ずかしい局面でした。

 

 

(2)「みんボラ」ニーズ情報記録作業サポート
引越し作業に出ている間に、オガタさんには「被災地障害者センターくまもと」に行ってもらい、「みんボラ」設立後まで遡って、個別に対応したニーズに関しても対応報告書を書いてもらいました。元々、同センターはニーズ情報をしっかり記録に留めていて、ヒアリングもしっかりされていたので、データさえ見つかれば、読み取って入力していく作業となります。
写真がない案件が多いですが、その分、文章で内容を再現できるので助かります。
「みんボラ」では、「みんボラ」内でマッチング対応した案件だけでなく、会員団体の個別対応も統一様式で報告書にまとめます。
それは、これまで個別に活動してきた団体の動きが行政機関に届けられないことで、行政機関が住民ニーズを的確に把握することができず、効果的な政策を打ち出すことができなかったことの反省から、支援団体の個別の動きも統一した様式でまとめることでニーズとシーズの動きを線で把握し、そこから市民活動では解決できない課題を抽出することで的確な政策を行政課題として検討してもらう狙いもあります。
各支援団体は、住民と行政の橋渡し。初めに住民と行政が存在し、支援団体はつかの間の仲介者です。地域の住民と行政と足並みをそろえて活動していくことは、市民活動を行う我々の責務でもありますね。

 

活動中総移動距離39,150㎞