□本日の活動内容
(1)東北各県被災地研修事業 「JPF」主催 熊本支援事業 1日目
(2)生木撤去作業
□参加者
(1)竹田、沖田
(2)松岡、東京都から有志の方々8名
□詳細
(1)「JPF」主催 東北研修事業 1日目
本日から、かねてから計画していた東北研修がスタートしました。
一日目の今日は宮城県亘理町にある「農業生産法人 株式会社GRA」を訪問しました。
こちらは活動当初はガレキ撤去などの災害復旧活動などを行っていましたが、イチゴ農家を支援するところから始まり、今や農水省から委託を受けて、地域のイチゴ農家がより安価で均質化された高品質なイチゴを栽培する農家を増やす取り組みや、新しい付加価値のついた地域産品を研究開発・商品化するなどの取り組みを行っています。
この地域ではイチゴが作付けされていましたが、津波により土壌に塩分が含まれてしまい、イチゴ栽培に適さなくなってしまいました。
また、高齢の方がイチゴを栽培するにあたり腰をかがめた姿勢がつらくなるなど、この地域のイチゴ農家には課題が山積していました。
「GRA」ではこうした地域課題に対して、地域のイチゴ農家が中心となって取り組むことで、逆境をチャンスにしようとされていました。
僕は直接お話を伺うことができなかったのですが、メンバーからの報告や録音データを聞き、益城町の抱える農業課題にも主体的に取り組もうとしている農家さんがいるので、東北で伺った事例を益城町に持って帰り、これからの益城町農業活性化の参考にして頂けたら幸いです。
(2)畑に倒れている生木と竹の伐採
本日は僕だけ熊本に残り、東京からいらした有志の方々8名のボランティア活動をアテンドしました。
この日に行った作業は、畑に倒れてきている竹や生木の伐採です。
10時に待ち合わせをし、チェーンソーを別現場に取りに行ってもらったり、重機のアタッチメントをバケットからクローに替える作業などをしてから、作業開始です。
普段は重機のアタッチメントを交換する作業やチェーンソーを扱う作業に全く携わらない方々ですが、協力して次から次に運んでくださいました。
今回、この8名をご紹介してくださった方からボランティア参加の申し出を頂いた時から、僕はある狙いを持っていました。
それは、遠方からのスポットボランティアに作業面での活動をしてもらうだけではなく、経験を持ち帰ってもらうこと。
人は、物事を経験したとき、自分のものとしたことについては、人にも自分の言葉で語れます。しかし、溜まった作業にボランティアの力を借りて人海戦術でニーズを処理するだけでは、大変なんだなぁという実感が沸くだけ。
それでも熊本に関心をもって頂いたり、実際の被災地を見て頂くことに意味はありますが、僕は被災地での活動に参加したこの方々に、帰られてから熊本での活動で感じたことを、ご自分の言葉で語ってほしかった。
だから僕は、貴重すぎるくらいの男性8名という戦力(笑)に、作業は午前中のみとして、午後から「被災地障害者センターくまもと」の会議室を借りて、お話しました。
何を目的に話すということではなく、ただ、僕が活動を始めるきっかけとなったことや、阪神淡路大震災の被災当時に感じた被災者のジレンマ、仮設やみなし仮設入居者を取り巻く環境の変化、数ある支援団体の連携の様子、これまで直面した活動家としての課題、被災住民が抱えた課題、今後の課題など、多岐に渡って話させていただきました。
有志の方々は真剣な面持ちで、時折は質問も交えながら、たった今この刹那、「経験している」という眼差しで聞いて下さりました。
夕方には熊本発東京行きの飛行機に乗るため、慌ただしく空港に向かいました。
作業服で羽田空港、東京駅、山手線、東北新幹線、仙台駅…。
いっぱい、嫌な汗をかきました…。
でも今日はたくさんの方と「経験」を共有することができて、よかったです。
活動中総移動距離35,700㎞