□本日の活動内容
(1)引越し下見
□参加者
松岡、都さん、緒方さん
□詳細
(1)引越し下見(緒方記入)
先日、「益城町復興ボランティアセンター」で受付した再建引越しニーズの下見に同行いたしました。今回が、復興ボラセンとして初めて受付し下見を行うため、アドバイス役としていきました。復興ボラセンとして再建引越しニーズについて、どこまでを対応するのかが明確になっていなかったため、依頼者の意向と相違する部分がありました。今回、依頼者はプレハブ仮設から再建宅への引っ越し作業を、ボランティアへ依頼したい意向があり、再建後にかかる費用を少しでも蓄えたい意向があるとの事でした。現在、「みんボラ」で有償ボランティアで良ければ対応可能であることや、業者で無いので損傷などの保証が出来ないこと等、ボランティアでの対応についてを説明しました。話を伺っていると、親戚より安い業者を紹介するなどの声もかけられているとの事であり、引越しの日程も1週間ほどしかなかった為、ボランティアの金額と業者へ依頼した際の金額比べて、どちらかで対応するのかを判断して頂くこととなりました。後日、依頼者より連絡があり、業者で対応することになったとの事でキャンセルとなりました。
■総括(松岡記入)
「みんなのボランティアステーション」においての有償引越対応は原則として、仮設住宅からの再建に伴う引越しが対象です。行政や社協及び関係団体と協議し、「みんボラ」では引越作業に伴うフローチャートを作成しています。そのフローによると、前提として再建を伴う引越については県の復興基金より引越助成金と通称されるものが一律10万円支給されます。これは引越業者に依頼しなくても対象なので、ご自分で引越をされた場合でも、住民票などの手続きを済ませた後に、行政より支給されるようになっています。
ここに、ボランティアに引越を頼んで、10万円はおこづかいにするというケースがボランティア団体にとって課題になりました。ボランティア団体も今となっては作業系の活動を対象とした助成金などはありません。交流支援や子育て支援を対象とした災害とは一線を画した助成金は災害前よりありますが、段々とそのように戻っていきます。
では、間違いなく引越ニーズが残っている益城町を中心とした熊本において、支援団体が引越作業をする際の車両の燃料代や、その車両の維持費そのものなどはどこから捻出すればいいでしょう。
引越助成金をお小遣いにしたい人は、親戚などに頼んでご自分でされるか、冷蔵庫などのどうしても自分では運べないものを限定してボランティア依頼されたりします。「みんボラ」においてのフローでは、ご自分でできる限りのことをした上でのボランティア依頼は基本的に無償となっています。
原則として助成金対象の引越は業者に依頼してもらう、日程や金額が折り合えずに業者依頼できない場合に有償でのボランティア対応をする、どうしても一部の費用負担もできないという方は、社協などと相談の上で無償で対応しますが、生活困窮の疑いがあることや再建後の見守りがより必要に感じられるため、地域支え合いセンターにもつなぎます。
そのような流れで、ボランティア依頼があってキャンセルになる場合もあります。多くは業者依頼することになったから、という理由ですが、品質責任をボランティアが負えないことからプロに依頼しようと考えなおしたり、ボランティアは無償でやるもんだと認識されていたりすると、キャンセルに繋がります。
今はほとんどの団体の作業系の活動は全て「みんボラ」ニーズになっているため、友救の会としての活動報告にも「みんボラ」の内容が多く含まれてくると思います。
とにかく、報告が追い付くように頑張ります…。(2019年3月10日記)