くまもと友救の会

台風19号の被災地と被災者の方々に、祈ります。
今回の台風の影響で、台風による被害が明るみになる前から、僕に関東近辺での活動をするかどうかの質問がありました。
台風通過後も、どこに行くのか?と行く前提で聞かれたこともあります。
なんだか、支援活動の大航海時代みたいになってますが、僕は被災地に一番乗りすることも、被災地各所に行くことも必ずしも是とはしていません。
くまもと友救の会は、熊本で行政から受託している年間事業がありますし、社協と共に進める地域福祉の活動もあります。

佐賀の豪雨災害では、週末のみという前提で、かつ熊本でのニーズ優先としつつ、連携団体の元にて活動しています。
熊本ではまだまだこれからが、仮設団地などからの引越しシーズンです。

くまもと友救の会が、熊本での事業や活動をこなした上で、余力があるならば、遠方まで支援活動を広げることも有り得るでしょうけども、とてもそんな余力はありません。

余力がある団体は、是非とも被災地に入ってください。しかし、僕は行きません。行けません。まだ熊本で、中途な支援活動があるからです。

僕は阪神・淡路大震災で、複雑な家庭環境から、大学生のボランティアから、今でいう子供支援の対象者として傾聴してもらってました。
でも、大人への不信感、他者への警戒感から、なかなか本音を言わなかった。しかし、どこかですがれる存在を求めていた僕は、ようやく本心を打ち明け、ぶつかった…。勇気がいる行為だった。

そのボランティアは、僕が心を寄り付かせた途端、支援活動が終わるからと、僕の前から去った。
僕は、投げ出した心の落ち着き先が分からず、もう二度と、他者へ心を投げ出さないと誓った。

そんな経験が、ボランティアへの疑心になった。だから大人になってもボランティアなんてしたこと無かった。

そして、熊本で被災しました。
だから、熊本で支援活動をすることになりました。
熊本の人に、熊本県民として、僕のような想いをしてほしくなかった。

だから僕は、熊本で、最後まで、渡された心を受け止められるように構えていたい。
これは、支援活動のためとかではない。僕のためなんです。こうすることで、自分の傷を癒したい。自己満足なんです。

でもそれでいいと思ってる。行ける所は行けばいい。残る理由がある所は残ればいい。
結局、助け合いだ。助け合わなきゃ、成り立たない。

という、関東には行けません宣言でした。