益城町仮設団地自治会支援(櫛島)・引越し作業

□本日の活動内容
(1)益城町仮設団地自治会支援(櫛島)
(2)引越し作業

□参加者
松岡、都さん、緒方さん、「よか隊ネット」より、土黒さん、高井さん、三池さん、建築士会より6名のボランティア参加

□詳細
(1)益城町仮設団地自治会支援(櫛島)「みんなの朝メシ」(緒方記入)
本日は、11名の方が参加されました。また、本日は初めて参加される方が3名いらっしゃいました。初めて参加された方は、普段朝ごはんは食べられないとの事でしたが、「たまにはいいですね。久々に味噌汁とご飯を食べました。」と話されていました。「朝メシ」を忘れていて、ご飯を食べられた後でも参加して頂く方がおり、お茶等を飲みながら、他の住民の方と会話を楽しまれております。朝出勤前やちょっとした時間で、住民の方々がコミュニケーションを取れる場になっており、「朝ごはん会があって良かった。気晴らしになる。」等の声を頂いています。普段、仮設で過ごしていてもそれぞれ家庭の時間があり、皆さんで集まる機会がなく、「みんなの朝メシ」が良い機会になっている様子です。
本日も、数名の方よりおかずの差し入れがあり、豪華な朝ごはんとなりました。今回は、建築士会のボランティアが参加され、一緒に食べていただき、より一層明るい朝ごはんになりました。

(2)引越し作業 みんボラニーズ2018:84 (緒方記入)
みなし仮設から再建宅への引越しニーズです。家は再建され住める状況であるが、息子さん家族と住む予定であり、今まで高齢者二人暮らしであった為、引越しの荷物を倉庫に入れる予定でした。しかし、引越し当日までに倉庫が完成しておらず、しかし大きな家財を再建宅へ搬入する事も出来なかった為、急遽駐車場に屋根が設置している為、再建宅へ入れられない荷物は駐車場へ置くことになりました。
倉庫の設置が出来ておらず、引っ越し荷物を全て搬入が困難であるため、依頼者は役場へ引越し期限の延長を求めましたが、再建宅が完成している為延長が出来なかったとの事でした。
現実、すべての荷物の搬入も困難であり、倉庫設置後に再度大きな家財を搬入するのも大変です。倉庫が出来るまでの延長が出来ればと思いますが、行政の決まったルールでは困難であると痛感しました。もう少し事情をくんで対応して頂けると、引越しの手間が1度で済み住民の方も安心できるのではないかと思います。

■総括(松岡記入)
「みんなの朝メシ」は、友救の会としてのサロン活動における課題を解決するために発案されたものでした。
その課題とは、日中のサロン参加者数が少ないこと。我々は、益城町からの委託事業で小規模仮設団地の自治会サポートを行っています。自治会サポート事業では、住民同士のコミュニティ形成を活動のメインとしてます。
住民同士のコミュニティ形成のきっかけになればと日中にサロン活動を実施していましたが、とある仮設では、参加者が0という日もありました。
他の支援者や委託事業者が行うイベント型のサロンや健康づくりサロンなども参加率が悪く、参加率が悪い仮設団地からはそうした支援が撤退するという流れになっていました。
僕たちは、「参加者が少ないから必要とされていない」ではなく、「なぜ参加できないのか」に視点を変えました。住民さんに聞取りを繰り返した結果、その仮設では農家さんが多く、朝早くには田畑に出かけるため、日中には参加しづらいという理由が、集会所の利用状況を悪くしていました。
判明したのは、住民さんは互いに無関心で交流を持ちたくないのではなく、交流の場を支援者の土俵に合わせてしまっていたことです。住民交流は日常の出来事。非日常の僕たちが、非日常のイベントで住民の日常を取り戻そうとしていたことがそもそもズレていました。
もちろん、非日常も大事です。
約20世帯の櫛島仮設で、11名の参加、うち3名が初参加です。この方々は集会所の利用すら今までほとんどありませんでした。
仮設には様々な支援者や組織が、色々な支援を実施しています。テーブルや椅子、家電製品、パソコンやプリンターまで。しかしそれらは相互に共鳴することは図られていません。僕はコンサルタントとして、集会所の中にあるそうしたパーツの稼働状況が、単純にもったいないと感じています。集会所にある備品やツールを共鳴させて、より楽しく訪れやすい集会所になれば、全ての支援者が願うみんなが訪れる交流の拠点である集会所になるのではないかと思います。